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本屋ってなんだろう

  • 2024年10月27日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年11月2日

最近、本屋の在り方を考える機会が幾度もありました。



古本屋を営む尊敬する大先輩から、うれしいお言葉をいただいたとき。

今年最後となった一箱古本市・Book! Book! AIZU に出店したとき。

地元の慣れ親しんだ駅前の取り組みに参加させていただいたとき。

スペースを使っていいよ、とお声がけいただけたとき。

そしてお客さまが本を手に取る風景をながめ、お話ししたとき。



わたしは店舗を持たず、正確には現状では持つことが厳しく、イベントや間借りで本を販売しています。


本屋になりたいと思ったのは、単純になによりも本という存在が好きだからです。

わたし自身が一生つづける生業にできるのは、本に関わる仕事しかないと思っています。


大学では書籍の編集を学び、出版業界に身を置いていたこともありました。

紆余曲折を経てつくる側ではなく、読者とも本とも距離が一番近い「本屋」に落ち着きました。

(本は会社に属さなくともつくれることに気づいたのです)



本屋って、とてもすてきな仕事です。

大好きな本たちがいつも傍にいて、彼らを探し求めるお客さまへお届けする。

偶然の出会いに目を輝かせるお客さまを見ると、しあわせでたまらなくなります。


もちろん、よいことばかりではありません。

売上が低迷したり、本のよさを伝えきれなかったり、難しいこともあります。

それでも、「本屋になってよかったな」と思える瞬間の方が多いのです。



お店を持ちたいと考えた時期もありました。

特にそう思うのは、本を仕入れるとき。

イベント出店だけではなく店舗があったら、もっと本を揃えて置けるし、お客さまが手に取る機会も多少増えるはずです。


一方、その場所に縛られるのを窮屈に感じる自分もいました。

お店ができたら、旅する本屋はできなくなるのではないか。

なんだか、それはいま自分のやりたいことに対して本末転倒な気がしたのです。



求めるひとのところへ本を届けたい。

「ここに本屋があったらなぁ」という思いに応えたい。

ミノムシ書店が旅する本屋になった理由はこのふたつ。


いまはネットで注文すれば、翌日に本が届く便利な世の中です。

それでも紙の本と出会い、自分の指先でページをめくって吟味する体験は本屋でしかできません。



わたし自身は絶対にお店を持ちたい、この場所で本屋を開きたいという願望があまりなく…。

いつかお店をオープンするかもしれませんが、それはあくまで仮の宿。

ミノムシ本体はあっちこっちで行商している気がします。


根無草の暮らしに満足したら、仮宿で旅行記を書いているかもしれません。

自分のつくった本も並べるのが、次なる野望です。



ミノムシなのにじっとしていられない書店。

これからもお客さまと本との出会いをたのしみに、まちを巡ってゆきたいと思います。


このごろは、本業との兼ね合いもあり、お誘いいただいたすべてのイベントへ出店できないことが心苦しい。

できる限りお伺いしたいと思いますので、どうかお声がけいただけるとうれしいです。



福島県会津若松市で開催される一箱古本市。

14回目の開催となる2024年に幕を閉じました。



追記

動物占いは「フットワークの軽いコアラ」でした🐨 それはコアラなのか…?

ぜひみなさまも試してみてくださいね。


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